2004年07月29日

スーダン、ダルフール問題

ネチネチとしつこく追い掛けているスーダン。記事が溜まりすぎたので一度投下。状況なんも変わってません。人死にまくり。

・地下資源利権を独占する政府
・利権を維持する為に煽られる民族・部族対立
・その為に使われる民兵、私兵
・地下資源利権を伺う大国
・平和交渉の難航
・無関心、無力な国際社会
・大量の犠牲者と難民

つー典型的アフリカの内戦状況。今回、今までのアフリカの内戦と違ったのは、AU(アフリカ連合)首脳会議が「ダルフール問題」を取り上げ、平和維持部隊の派遣を決めた事だけだが、この部隊の効果は派遣前から疑問視されてる。

アフリカ連合:スーダン対応示せず、限界露呈か
アフリカ連合(AU、53カ国加盟)の首脳会議は、(中略)アラブ系民兵による黒人住民への集団的残虐行為が問題となるダルフール地方への平和維持部隊派遣を決定した。しかし、最も重要な「残虐行為からの住民の保護」を部隊の任務に含めるかは玉虫色だ。

首脳会議最終日、AUのリーダー格であるムベキ南アフリカ大統領ら数人の首脳がスーダンのバシル大統領を呼び、平和維持部隊の任務について協議した。だが、国連から政府軍と民兵組織の関係を指摘されたスーダンにとって、部隊の任務に「住民保護」を含むことは自らの「犯罪」を認めるのに等しい。スーダンの猛反発を受け、AUは「停戦監視団の護衛」以上の任務を打ち出すことができなかった。

「アフリカ人の手による紛争の解決」を目標に掲げて2年前にアフリカ統一機構(OAU)から衣替えしたAUは、欧州連合(EU)をモデルにアフリカの統一を進めており、6年後をメドに平和維持のための常備軍を配備する構想もある。

だが、EUとAUの決定的な違いは、多数の非民主主義国を内部に抱えていることだ。このため「アフリカの統一」のためにはスーダンのような抑圧的政権の立場にも配慮せざるを得ないという力学が常に働いている。今回の平和維持部隊の任務を巡る議論は、そうしたAUの弱点を改めて浮き彫りにし、域内紛争を自力で解決する道の険しさを示した。

そして、今日のニュース。今までの動きが良くまとまってるのでまたもや大きく引用。

スーダンで「毎日数百人が殺害」 国連などが制裁や派兵を検討
スーダンでは昨年2月、政府のアラブ系住民への優遇政策の結果、ダルフール地方の黒人系住民が冷遇されているとして、黒人系住民団体が政府を非難。これに対して政府は、「ジャンジャウィード」と呼ばれるアラブ系民兵組織を支援し、黒人系住民を抑圧することで事態の沈静化を図ったとされる。

国際人権団体などは、ジャンジャウィードなどによる黒人系住民への無差別襲撃などで、これまでに1万5000人から3万人が殺害され、120万人以上が家を失ったと推定。手足の切断といった残虐行為や強姦などについても報告している。

ジョン・ダンフォース米国連大使は28日、国連で記者団に、「スーダン政府(の政策)によって、数百人の人々が毎日殺されている」と語った。米国は、国連安保理で検討されているスーダンへの非難決議に制裁措置への言及を含むよう働きかけている。

一方、今月3日にダルフール地方の村で起きた殺害事件について現地調査をしたAUは、「村全体が数人を残して焼き尽くされた」と報告。馬に乗ったジャンジャウィードが村を襲い、人々を縛り上げて火をつけたとしている。

AUは現在、監視部隊を派遣しているが、ジャンジャウィードの武装解除を目的とした平和維持部隊の展開も検討している。

これに対しスーダン政府は、ジャンジャウィードへの支援を否定。国連の制裁措置は問題の解決につながらないとし、外国の部隊が同国に展開した場合には、同国軍が応戦することになるだろうと警告している。

国連では、スーダン支援のため3億4900万ドルの支援を各国に求めている。これまで1億5800億ドルしか集まっておらず、アナン事務総長は主要国などに緊急支援を求める書簡を送付。米ワシントンポスト紙は、それらの国々には日本やドイツ、フランス、サウジアラビアが含まれていると報じている。

さて、ここまででも、もう胸は詰まるわ、お腹いっぱいの人も居るかもしれんが留めの一発を。

露軍需産業 “イラク特需” 周辺国が国防予算増、割安な戦闘機に注目
ミグ社は二十一日、米国がテロ支援国に指定する北アフリカのスーダンに、真新しいミグ29戦闘機二機を輸送機に乗せて送り出し、全部で十二機の納入を終えた。契約総額はしめて二億ドル(約二百二十億円)余に上るとみられている。

二十九番目のミグ保有国となったスーダンのアラク駐ロシア大使は同日、「他国の簡単な標的にならないようにするための予防的措置だ」とミグ29購入目的を説明、暗に米国や米国製戦闘機を保有する隣のエジプトを牽制した。

石油がたっぷり出てお金は有るので、武器は買えます。自分の所の国民が虐殺されてるのをほったらかしておいても。

「続きを読む」はスーダン関係で気になった記事をメモ。アナン国連総長視察時に避難民隠し?
事務総長は(中略)同地方のキャンプ3カ所を訪れた。このうちメシュテル・キャンプでは、事務総長が訪れる直前の30日夜から1日昼にかけて、住民約5000人がスーダン政府によって近くのアブシャウク・キャンプに移動させられた。1日午後に事務総長がメシュテルを訪れた際にキャンプはもぬけの殻で、少数の家畜がいるだけだった。住民は人道支援関係者に「当局から急いで移動するよう強制された」と証言しているという。

スーダン政府が被害実態を事務総長の目から隠すために強制的に移動させた疑いが浮上している。

スーダン西部で民族衝突、少なくとも70人死亡
スーダン西部ダルフールでは今週、アラブ系住民とアフリカ部族系住民の間で武力衝突が発生、これまでに少なくとも70人が死亡、大勢の難民が発生している。
(中略)
一部住民の対立が民族衝突に発展したという。ダルフール南部ではこの4日間で避難民が3万5000人に上ったものの、所在が明らかなのは1万4000人で、残りは行方がはっきしない。

同議員は、今回の衝突には、アラブ系民兵組織ジャンジャウィードは関与していないとしている。

スーダン和平交渉:反政府勢力が離脱し、暗礁に−−「政府が民兵支援」
スーダン政府と反政府勢力2派の和平交渉で、反政府勢力側が17日、残虐行為を行っている民兵の武装解除などの条件を政府側が満たしていないとして、交渉から離脱する考えを明らかにした。政府は反政府勢力2派の姿勢に反発を強めており、交渉が停滞するなか黒人住民への残虐行為の拡大が懸念されている。

 2派は昨年1月に武装蜂起。これを鎮圧しようと政府がアラブ系民兵組織を支援したため、2派の支持基盤である黒人住民への残虐行為が発生。4月の停戦合意後も残虐行為が終息しないため、アフリカ連合(AU)の仲介で15日から和平交渉が続いていた。

 2派は(1)民兵の武装解除(2)虐殺と民族浄化にかかわった者の処罰−−など6条件を提示したうえで「スーダン政府が民兵を支援した」と非難。政府側がこれを強硬に否定し、実質的な交渉に入れなかった模様だ。

スーダン南部で42人殺害 ウガンダ反政府勢力
ウガンダからの報道によると、同国の反政府勢力、神の抵抗軍(LRA)が24日までに、スーダン南部で少なくとも住民42人を殺害した。

教会関係者らが明らかにした。現場は、スーダンの首都ハルツーム南方約750キロのカペオタ村近郊という。

LRAはスーダン南部に拠点を置き、ウガンダ北部の避難民キャンプやスーダン南部の村を襲撃。過去18年間、民間人の殺害や誘拐などを繰り返しており、ウガンダ北部では大量の国内避難民が発生している。
posted by ナナシ=ロボ at 20:13| Comment(1) | TrackBack(0) | スーダンを見つめて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
むー。知ることは知らないよりいいかもしれないが怖いもんだね。
「ひどい」「かわいそう」といった普通の言葉は散々言われてるだろうけど、なんか言葉がうまいこと出てこないなぁ。
典型的なアフリカ内戦だと感じたけれど、とりあえずそれは間違っていないみたいだね。
>AU(アフリカ連合)首脳会議が「ダルフール問題」を取り上げ、平和維持部隊の派遣を決めた事だけ
…が違うと。(まぁ疑問視されているが…)

うーん…

もう少し小出しにしてくれると一気に頭を回転させることがなくて嬉しいのですが(苦笑)
なにはともあれ、メモしておきます。
Posted by しんく at 2004年07月30日 20:33
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック