2004年12月06日

ナイジェリア

ナイジェリアで住民が石油施設を占拠、日量9万バレルの生産停止
ナイジェリアで非武装の住民数百人が5日、3つの石油プラットフォームを占拠し、日量9万バレルの原油生産が停止した。職を求める住民の不満が高まったためとみられている。
(中略)
占拠したのはナイジェリア南東部リバーズ州の住民で、女性や子供も含まれている。また、負傷者は出ておらず、住民からの要求もまだないという。
(中略)
この地域では、多国籍企業と地域住民との紛争が日常化しており、占拠や人質事件、破壊活動が頻発している。

少し気になるニュース。
ナイジェリア国内での、10月のガソリン代値上げに抗議するゼネスト
11月の石油労組ゼネストの時には敏感だった原油市場も、今回は全くと言って良いほど反応してない。

理由は二つ有るのだろう。
・仮にこの占拠が長引いても、ナイジェリア全体では一日250万バレル生産量
 の3%に過ぎない。
・5〜6月のキリスト教徒とイスラム教徒の宗教衝突をどうにか収め、9月からの
 断続的な短期ゼネストを平和裏に乗り切った。

俺は6月にキリスト教徒とイスラム教徒の衝突が起こった時、こんな風に書いた。
軍事政権下の圧政で抑え付けられていた宗教、民族対立が、民政移管後一段落してから噴出すというお定まりのコース。なので今後も、一度に千人単位の虐殺が起こって、そこで我に返るか、本格的な内戦に突入するかのお定まりのコースであろーて。

もしかするとナイジェリアの人達は5、6月の衝突で既に我に返っているのかもしれない。そうであると良いのだけれど。
だが、10月から断続的に繰り返している貧困を原因とする「平和的」抗議行動が、いつ暴発するか判らない。寒い時と腹減った時の人間は往々にしてヤケになりやすいのだ。「みぃんな、あいつらが悪いんだぁぁぁぁっ」となったら、もう止められない。

いや、止められるな。つーか、力ずくで止める。
中東情勢と中国の石油漁りのお陰でちっとも下がる気配の無い原油価格に、新たな上昇要因を加える事を世界は望まないだろう。ナイジェリアはOPECで7番目の生産量の産油国なのだ。

もう一度、過去の記事を引用。
アフリカの大国ナイジェリアの不安定化は、アフリカ情勢に大きな悪影響を与えると思うが、中東と自分の地元の事で忙しい世界は、みんな見ないふりをし続ける、火の粉が自分の所に飛んでくるまでは。

火の粉は飛んだ。だが、大火事にはならない。力ずくでもしない。けれど、世界がするのはそこまでだろう。ナイジェリアの産油量が確保されれば後は放置されるだろう。そして、それは、細々とした支援以外は延々と会議が踊り続けているだけのスーダン・ダルフールの惨状を更に強めるだろう。

がんばれ。超がんがれ。ナイジェリアの中の人。
posted by ナナシ=ロボ at 18:41| Comment(0) | TrackBack(0) | アフリカ・忘れられた場所で | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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