2004年12月29日

スーダン:笑う他ない年の暮れ

日本では関心の薄かったスーダンだけど、一気に注目され、永く記憶に残る地名になるかもしれない。

PKOへの参加拡大 1月から非常任理事国
政府は来年1月1日から2年間、国連安全保障理事会の非常任理事国になるのを踏まえ、国連平和維持活動(PKO)への参加拡大など国連を通じた国際貢献を強化する方針だ。

最初の試金石となりそうなのが「スーダンPKO」。スーダンでは政府と南部の反政府ゲリラ・スーダン人民解放軍が20年以上にわたり内戦を続けてきたが、年内の和平合意を目指すことで双方が一致。現在、大詰めの協議が続いている。合意すれば来年1月中にもPKO部隊派遣に向けた調整が始まるとみられている。

西部のダルフール地方で激しい紛争が続くなどスーダンの治安情勢は流動的で防衛庁などから慎重論が出ることも予想されるが、外務省幹部は「国連活動の中でもPKOが最もアピール力がある」と「参加」に前向きだ。

記事中で取り上げられてる和平交渉つーのは、これ。

スーダン政府と南部反政府勢力、和平合意調印へ
スーダン政府と反政府勢力スーダン人民解放軍(SPLA)は、1月にケニヤで和平合意に調印し、同国南部で21年にわたる内戦に終止符を打つ見通し。

スーダンの広報機関が、同国大統領政治顧問の話として伝えたところでは、和平協定の調印は、ケニアの首都ナイロビの大統領官邸で1月10日に行われる予定。

ただ、ケニヤ政府の報道官は、和平合意の調印の日時は確認されていないとしている。

ええこっちゃないかいと思う人も居るかもしれないが、こっちは20年間ダラダラと殺し合い続けてきて、スーダン政府も反政府ゲリラもいい加減イヤになってるいわゆる「スーダン内戦」の方の停戦。

反政府勢力はまだまだやる気満々だわ、石油が絡んでるので政府も引く気無いわ、アラブ系住民とアフリカ系住民の民族的、宗教的対立とそれぞれバックに付いてるイスラムとブラック・アフリカの支援もドガドガ有るわ、中国と石油メジャーのさや当ても加わるわ、AU治安部隊は行っただけでほとんど役に立ってないわ、国連は会議してるだけだわ、毎度おなじみのかんばつと伝染病だわ、イナゴの大群だわ、の「ダルフール事態」とは別。

二つも内戦やっとったんかい!と初めて知った方も居るかも知れませんが、通信、交通網が発達してない発展途上国では珍しくありません。各地の反政府勢力が連携・協同取れないんですな。まあ、連携・協同取るとイラクになるわけで、どっちが良いってものではありません。

ともあれ、現地部隊の裁量での発砲も出来ない現行法のままPKO出動したら死傷者確実でしょーな。PKOつーのは引篭って水だけ配ってる訳には行きませんから。
防衛庁が突っ張れれば良いんだが。

ところで、この話。
ここのところ関係が悪化してる(スーダンの石油利権をがっつり握ってる)中国へ幾らか得点挽回したい思ってる外務省、チャイナスクール一派あたりが言い出したのではないかという嫌な予感がする。
 
 
--------------------------------------------------------------
スーダン、ダルフールでの交戦は依然継続=アフリカ連合
AUの報道官は記者団に、「われわれのヘリ1機が銃撃された。彼等はわれわれのヘリを攻撃しており、これは休戦協定が順守されていないことを示している。彼等は(協定を)守らず、交戦を止めてもいない」と語った。それ以上の詳細は明らかでなく、誰がいつヘリを攻撃したかも不明。

AUは、ダルフールに監視団を派遣しているほか、ナイジェリアで行われている政府と反対勢力の和平交渉も仲介している。

スーダン政府は19日、ダルフールでの交戦を即時に無条件で停止すると表明するとともに、国連とAUに対し、反対勢力にも同様の対応をとらせるよう求めた。

英人道支援団体、ダルフールから職員引き揚げへ
英人道支援団体「セーブ・ザ・チルドレン」は21日、紛争が続いているスーダン西部ダルフール地方でここ2カ月間にスタッフ4人が殺害されたことを受け、現地職員350人全員を引き揚げると発表した。

同団体のスタッフ2人は12日、何者かの襲撃で殺害された。国連は反政府勢力の犯行とみている。

今年10月にもスタッフが乗った車が地雷を踏み、2人が死亡する事件があった。

<スーダン>ダルフールで医師団1人死亡、29人連絡とれず
国際人道援助団体「国境なき医師団(MSF)」は22日、同地方の街ラバドで政府軍と反政府勢力の戦闘が先週末から激化し、活動していた38人のうち、現地採用の男性1人が殺害され、29人と連絡が取れなくなっていることを明らかにした。

スーダン、ダルフールの反政府勢力が交渉再開を拒否
反政府勢力、正義と平等運動(JEM)の指導者はロイター通信に、今後はいかなる和平交渉においても国連のみを主要な仲介者とし、国連軍のダルフール展開を望むと述べた。

一方、もう一つの主要反政府勢力、スーダン解放軍(SLA)の指導者もAUの仲介に強い不快感を示しているが、アブジャで再開される交渉の出欠についてはまだ決定していない。

対スーダン制裁法に署名 ブッシュ米大統領
「スーダン包括和平法」で、スーダン政府職員に対する米国への渡航禁止や資産凍結などの制裁措置を執る権限を大統領に与えている。制裁を行使するかどうかは大統領の判断による。米国によるアフリカ連合の和平維持軍派遣の支援や、国連加盟国に対するスーダンからの石油輸入禁止の呼びかけなども求めている。

posted by ナナシ=ロボ at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | スーダンを見つめて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/1425767

この記事へのトラックバック