2009年03月06日

バシル・スーダン大統領への制裁は不可能か

ICCのバシル・スーダン大統領への逮捕状が発行されました。が、これは形式に過ぎず、国際社会のスーダンへの働き掛けは無力だろうと日本国内では言われています。

だが

  本当に

     そうなのか?

昨年末にNYT紙の名物コラムニスト、N・クリストフが(スーダン・ヲチャーにとっての)大スクープをすっぱ抜いた「オバマ次期大統領(当時)が、スーダン・ダルフールでの虐殺を止めたいと考えるならば、あれこれと考える必要は 無い…」から始まるコラムの抜粋を載せておきます。昨年末に既に読んだ方は申し訳無い。

A New Chance for Darfur

・米国務省は2004年にスーダン攻撃の計画を策定済
・首都ハルツームで全ての通信を遮断できる妨害電波
・原油積出港ポートスーダン近海への米軍艦艇の派遣、臨検。必要ならば港湾封鎖
・ダルフール上空を軍用機飛行禁止とした国連決議案を遵守させる為の哨戒飛行と実力行使
・スーダン軍ヘリを目標とした空爆。必要ならばスーダン空軍全てを目標とした空爆
・南スーダン政府への地対空ミサイルの供与

以上の実行を、ウィリアムソン米スーダン特使は、2008年に米政府に求めたがブッシュ政権、 正確にはライス国務長官とハドレイ国家安全顧問が、これを却下。

 
posted by ナナシ=ロボ at 23:48| Comment(4) | TrackBack(0) | スーダンを見つめて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月08日

Googleマップで(ちょとだけ)見るスーダン空軍

ちょとだけ、まとめて見ました。
「XXの画像に写ってるのは、YYという輸送機」等コメントを戴ければ、随時、記事に追加していくつもりですので、お気が向きましたらよろしく〜。また、スーダン空軍、南スーダン「航空装備」のgoogleマップ情報をお持ちの方が居らっしゃいましたら、その情報もよろしく、よろしく。

googleマップの埋め込みが多くなると重くなるので、中に入れました。

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タグ:Sudan air force
posted by ナナシ=ロボ at 23:43| Comment(3) | TrackBack(0) | スーダンを見つめて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

なにが品格だ、ボケナス

「スーダンで見た日中の品格@産経新聞」

批判的なトラックバックを送る為のみに記事を書いたりするのは趣味でないのだが、どーにも腹の虫が収まらないので記する。

最低でも20万人を殺し、500万人の難民を出した国家に対する支援のどこに「品格」があるのか。よしんば、「『その政府の信頼度が問題で』とはさすがに口に出しかねた」を以ってスーダン政府への不信を示し、文章後半のNGO等活動を伝えたのを以って民間支援へのODA増額を訴えたのだと主張するのならば、それは、アフリカの現状を知り難い読者の誤解を増幅するだけと指摘しておく。

前回の「アジアの日本とEUの独」もアフリカへのドイツと(フランスを代表とする)その他ヨーロッパを偏見で意味無く区別する駄記事だった。

千野嬢は、アフリカ支援の知識も、それを取材する意欲も大いに有ると見受けられる。掲載紙のカラーに左右されず、御自分の知識と判断での執筆を期待したい。例え、そのカラーに千野嬢自身の責任、大で有るとしても。

[下線部追加 2009-02-09 23:25]
posted by ナナシ=ロボ at 01:20| Comment(4) | TrackBack(1) | スーダンを見つめて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月20日

俺らはスーダンの加害者です

スピルバーグの北京五輪芸術顧問辞任以来、舞い上がってるバカが多すぎるので、もう書いちゃう、書いちゃう!

日本は、スーダン産原油の主要輸出国なのっ!2006年は、恐らく中国も上回る最大輸入国だったのっ!

日本の首相宛に、イギリスとアイルランドの議員から連名で「スーダンとの経済的関係の再考」を求める書簡を送られる程なのっ!

んで、経産省が、慌ててスーダン産原油の輸入実態調査をしたりしてるのっ!

それで空気読んだ、関電、九電がスーダン産原油の自粛を決定したりしてるのっ!

俺らは、ダルフール内戦を傍観しているだけの消極的加担者ではなく、石油を輸入しスーダン政府に資金を提供している積極的加担者なのだ。

┗┫; 汗 ┣┛<今、スーダンに関してノーテンキに中国に悪罵を投げ付けてる、おまいらー!
その言葉は、そっくり日本にも適応できてしまうんだぞー、判ってやってるかー!それとも、銭で払うのと兵器とのバーター取引で払うのは違うとでも言うつもりかー!
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2008年02月05日

東京新聞、ダルフール難民キャンプ取材

PK2008020502185152_size0.jpg

モアタセン君(6つ)は両親との三人暮らし。何になりたいと聞かれ「外国人になりたい。スーダン人は嫌だ」と答えた。



そういうこってす。そういう事なんです。

PS.
外国マスコミのダルフール難民キャンプの直接取材は、大変に珍しいので全文保管。東京新聞は、思想的に俺とは対極に有るし、「アベする」を巡る社説の顛末は見苦しい事この上なかったが、今回の取材は本当に良くやったと言いたい。無事のご帰国を。


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posted by ナナシ=ロボ at 13:28| Comment(0) | TrackBack(0) | スーダンを見つめて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月01日

Happy "same" year on Darfur

国連・AU合同部隊がきょうからダルフールで任務に=全面展開はまだ先

「きょう」というのは12/31なんですが。

乾坤一擲のダルフール・リビア和平会議は致命的に失敗し、UNAMIDは御覧の様に手詰まり状態。チャドとスーダンが、互いの反政府勢力を支援した上での戦闘も、ここ一週間ぐらいで急速に激化しつつあります。

ダルフールでは、たくさんの人々が、犯され、傷つき、死に、我々はそれをただ傍観し続ける今までと同じ一年が始まりました。

┏┫ ̄皿 ̄┣┓<おめでとうございます。
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2005年03月21日

memo:2005年-3月(スーダン)

アフリカで違法象牙取引が増加、スーダン軍が密猟の中心に?
野生動物を保護するワシントン条約で商取引が規制されている象牙製品が、アフリカ・スーダンの首都ハルツームなどで、数多く取引されていることが明らかになった。国際動物保護団体の後押しを受けた調査グループは、密猟にスーダン軍が加担しているとして、スーダン政府を非難すると共に、象牙製品購入者が多い中国に対し規制強化を要求している。

もー、あれだ。
スーダンでゾウが密猟されるのも、「反国家分裂法」で極東アジアの緊張が高まるのも、あぶらの値段が上がるのも、日本の治安が悪化し続けるのも、俺の原稿が落ち続けるのも、電信柱も郵便ポストも、全部、中国が悪いで良いんでないのか。反中扇動サイトでも立ち上げたろか。排外主義に走るぞ、クリスタル・ナハトだ、おらおら。

けど、世の中、それほどシンプルに出来てねぇんだよなぁ、タハハー。


ここから下は俺用メモの見出し。
--------------------------------------------------------------
・PKO決議難航、戦犯裁判で米欧対立(3/1)
・日本、PKO参加検討調査団派遣(3/9)

・南部で断続的戦闘(3/6)

・国連「ダルフールでは数十万人が死亡」(3/10)
・ダルフール問題におけるAUの役割の強化を期待(3/15)
・国連、西ダルフール州の一部から全要員が撤退(3/17)

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2005年02月20日

memo:2005-2月(スーダン)

Sudan.jpg

画像は24日"NewYork Times"がスーダンを異例の大型社説で取り上げた時の物。
「彼ら四人の死の責任は、『ダルフール事態』に対して無関心で有り続ける我々にある」とキャンプションが付いていた。(クリックすると画像は大きくなります。自己責任でどぞ)

ここから下は俺用メモの見出し。
--------------------------------------------------------------
・国連「組織的人権侵害」を認定(2/2)
・中国と国連、互いに牽制(2/2)
・南部PKO計画(2/3)
・ダルフール和平交渉再開合意(2/18)
・日本13年ぶりにODA再開(2/20)

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posted by ナナシ=ロボ at 15:54| Comment(0) | TrackBack(0) | スーダンを見つめて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月07日

今日のどーでもいい憤り

hagiwara

「萩原健一、恐喝未遂で逮捕、家宅捜索」
11:30からの民放、全局トップニュース。
一方、日本も大きく関わりそうなスーダンPKOの全容が出てきた訳だが、どこも触れませんか、そーですか。

PS.
NHK、正午のニュースは「サッカー北朝鮮チーム来日」がトップだたよ…orz

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posted by ナナシ=ロボ at 12:09| Comment(0) | TrackBack(1) | スーダンを見つめて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月01日

2005年01月31日

memo:2005-1月(スーダン)

・テロ支援国解除「慎重に判断」…米国務長官(01/11)
・反政府軍襲撃?政府軍報復空爆(1/29)
・警察デモ隊に発砲(1/30)

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posted by ナナシ=ロボ at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | スーダンを見つめて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月11日

スーダン:南北内戦包括和平とこれから

スーダン包括和平協定調印 6年間の暫定統治後 独立是非、住民投票で
二十一年間(中略)に及んだスーダンの南北内戦は、(中略)終結を迎えた。しかし、六年間の暫定統治の後に南部の分離独立の是非を問う住民投票が控えており、同国は統一か分離かの厳しい選択を迫られる。期待される西部ダルフール地方の紛争解決への波及効果もいまひとつ不明で、全土での和平にはなお時間がかかりそうだ。

スーダンは一九五六年の独立まで、北部はエジプト、南部は英国がそれぞれ統治しており、内戦は北部主導の独立に南部が反発して始まった。

七二年に休戦合意が成ったものの、八三年に政府を支配する北部のアラブ系イスラム教徒がイスラム化政策を敷いて南部の黒人キリスト教徒にイスラム法の導入を迫り、再び内戦に突入した。

包括和平協定への調印は(中略)、スーダンのタハ副大統領と反政府勢力、スーダン人民解放軍(SPLA)のガラン大佐との間で行われ、パウエル米国務長官が立ち合った。

協定は、権力と財力の分割を柱としており、南部に自治政府樹立を認めると同時に南部も含む暫定中央政府を新たに作って六年間の暫定統治に入るというものだ。議会の議席もバシル大統領率いる国民会議とSPLAの間で再配分され、石油収入も南北で折半する。

焦点は暫定統治終了間際に南部で分離独立の是非をめぐって実施される住民投票の行方だ。南部では北部からの分離を望む声が強いのに対し、石油生産の要の南部を失いたくない北部は統一に固執するとみられ、南北対立が再燃しかねない。

ガラン大佐は「暫定中央政府が協定を履行し、南部の社会基盤の整備や貧困解消に努めなければ、南部はスーダンを離れる」と、早くも北部に対して警告を発している。

米国にとって、テロ支援国に指定しているスーダンの安定は世界的な対テロ戦略の観点から重要で、石油の新規確保に道を開く可能性もある。

それには国連が「世界最悪の人道危機」と形容するダルフール紛争の解決が不可欠で、パウエル長官は包括和平を機に、「南北が一致し直ちにダルフール紛争の終結も図るべきだ」と訴えた。

今後、今まで以上にアメリカのバックアップを受ける事となるSPLAの主導で、スーダン南部はますます独立路線に傾斜していくだろう。スーダン政府とその背後にいる中国は、当然、独立を阻止しようと画策する筈だ。

本当に、今度こそ、終わるのだろうか。
自分の地元は落ち着かせた南北スーダンが、ダルフールを舞台に代理戦争を続けるだけではないのか。かつての南北スーダンの対立が米ソそれぞれの支援を受けて代理戦争に推移していったように。アフリカでの他の内戦のように。

拡大し、縮小し、だが決して構図は変わる事なく、無限に続く、死のマンデルブロート
posted by ナナシ=ロボ at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | スーダンを見つめて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月02日

スーダン南部内戦、停戦議定書署名

スーダン政府と反政府勢力が議定書に調印、内戦終結へ
スーダン政府代表団と反政府勢力スーダン人民解放運動(SPLM)は31日、包括和平協定を構成する8議定書の最後の2議定書に署名し、同国南部における21年間の内戦に終止符を打つことになった

「スーダン:笑う他ない年の暮れ(2004-12-29)」で大枠には触れたので俺的メモだけで良いかなーと思ったのだけど、「スーダンのニュースってTVや新聞で全然やらないですよね、日本で取り上げてるのナナシさんの所だけなんじゃないですか?(原文ママ)」とか凄まじい事、言われたので一応ご報告〜(本人にはその場で言いましたが、念の為に言っておくとスーダンの事は日本でも報道されてます。俺がリンク先に使ってるのは全部、日本の報道機関だし。ただ、能動的に情報取りに行かないと目に触れにくいのは間違いないかも)。

とりあえず、今度こそ、ホントに、間違いなく、マジで終わりそうです。
まあ、取り敢えずめでたいんでないかな。20年間、何度となく停戦合意と破棄、そして戦闘再開を聞いてきた俺としてはイマイチ信用できないんだけど(苦笑)。

なお、しつこい様ですが「ダルフール事態」の方はなんも変わってません。
スーダンのバジル大統領は、ケニヤのナイバシャで開催された調印式で、「南部での内戦は終結した」と述べたが、スーダン西部ダルフールで激化する紛争に言及し、「ダルフール問題を解決しない限り、我々の幸福は完全ではない」と指摘した。

んじゃ、民兵使ってぶっ殺し合いさせんのとっとと止めさせろや、このイスラムサンボ野郎。
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posted by ナナシ=ロボ at 14:02| Comment(0) | TrackBack(0) | スーダンを見つめて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月29日

スーダン:笑う他ない年の暮れ

日本では関心の薄かったスーダンだけど、一気に注目され、永く記憶に残る地名になるかもしれない。

PKOへの参加拡大 1月から非常任理事国
政府は来年1月1日から2年間、国連安全保障理事会の非常任理事国になるのを踏まえ、国連平和維持活動(PKO)への参加拡大など国連を通じた国際貢献を強化する方針だ。

最初の試金石となりそうなのが「スーダンPKO」。スーダンでは政府と南部の反政府ゲリラ・スーダン人民解放軍が20年以上にわたり内戦を続けてきたが、年内の和平合意を目指すことで双方が一致。現在、大詰めの協議が続いている。合意すれば来年1月中にもPKO部隊派遣に向けた調整が始まるとみられている。

西部のダルフール地方で激しい紛争が続くなどスーダンの治安情勢は流動的で防衛庁などから慎重論が出ることも予想されるが、外務省幹部は「国連活動の中でもPKOが最もアピール力がある」と「参加」に前向きだ。

記事中で取り上げられてる和平交渉つーのは、これ。

スーダン政府と南部反政府勢力、和平合意調印へ
スーダン政府と反政府勢力スーダン人民解放軍(SPLA)は、1月にケニヤで和平合意に調印し、同国南部で21年にわたる内戦に終止符を打つ見通し。

スーダンの広報機関が、同国大統領政治顧問の話として伝えたところでは、和平協定の調印は、ケニアの首都ナイロビの大統領官邸で1月10日に行われる予定。

ただ、ケニヤ政府の報道官は、和平合意の調印の日時は確認されていないとしている。

ええこっちゃないかいと思う人も居るかもしれないが、こっちは20年間ダラダラと殺し合い続けてきて、スーダン政府も反政府ゲリラもいい加減イヤになってるいわゆる「スーダン内戦」の方の停戦。

反政府勢力はまだまだやる気満々だわ、石油が絡んでるので政府も引く気無いわ、アラブ系住民とアフリカ系住民の民族的、宗教的対立とそれぞれバックに付いてるイスラムとブラック・アフリカの支援もドガドガ有るわ、中国と石油メジャーのさや当ても加わるわ、AU治安部隊は行っただけでほとんど役に立ってないわ、国連は会議してるだけだわ、毎度おなじみのかんばつと伝染病だわ、イナゴの大群だわ、の「ダルフール事態」とは別。

二つも内戦やっとったんかい!と初めて知った方も居るかも知れませんが、通信、交通網が発達してない発展途上国では珍しくありません。各地の反政府勢力が連携・協同取れないんですな。まあ、連携・協同取るとイラクになるわけで、どっちが良いってものではありません。

ともあれ、現地部隊の裁量での発砲も出来ない現行法のままPKO出動したら死傷者確実でしょーな。PKOつーのは引篭って水だけ配ってる訳には行きませんから。
防衛庁が突っ張れれば良いんだが。

ところで、この話。
ここのところ関係が悪化してる(スーダンの石油利権をがっつり握ってる)中国へ幾らか得点挽回したい思ってる外務省、チャイナスクール一派あたりが言い出したのではないかという嫌な予感がする。
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posted by ナナシ=ロボ at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | スーダンを見つめて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月26日

スーダン、AU派遣軍第一陣到着

ダルフール問題解決の為に国連と行動計画を合意したスーダン政府ですが、相変わらずヘリコプターで空爆したり、スーダン政府が支援していると言われるアラブ系民兵が村を襲撃したりして国連緊急援助調整官室(OCHA)から怒られたり既に20万人が逃れているチャドのスーダン人難民キャンプに、今回のダルフール騒乱で新たに3万5000人が逃げてくるので収容能力が限界に近付いてる
とか、イナゴの大群がチャドに侵入し約2万ヘクタール食い荒らして、それでなくても難民で底が付きかけてるチャドの食料事情を悪化させたり、この群は、今後は紛争ど真ん中のダルフールに向かうから、ますます食い物なくなって難民が増えるだろうとか、相変わらずお先もお後も真っ暗ですが。何はともあれ到着しました、第一陣。

スーダン紛争 ルワンダ軍展開へ アフリカ連合監視団を保護
オランダの財政支援を受けたアフリカ連合(AU)主導のルワンダ軍150名が十四日にもダルフールに展開し、AUの監視団を保護する活動に入る。ダルフールの紛争で外国軍がスーダンに入るのは初めて。

150名じゃ、ほとんど何も出来ないでしょうが、まず入ったと言うのがだいじ。この後、ナイジェリア軍150名が8月中には到着する予定です。

因みにルワンダがダルフール問題に熱心なのは、半年間で80万人が殺された「ルワンダの虐殺」と同様に見ていて、「あれを再び繰り返させないぞー」とアピールする事で虐殺で失墜した国際的信用を回復したい為のようです(勿論、善意という理由もありますが)

一方、監視団とその護衛だけでは、ちっとも事態の解決にはなりませんから話し合いもと言う事で
ダルフール紛争で和平交渉 自主解決探りAUが仲介
交渉には、スーダン政府、反政府組織「スーダン解放軍(SLA)」と「正義と平等運動(JEM)」の2派のほか、大量の難民が流出している西隣チャドのデビ大統領、リビアのシャルガム外相、アラブ連盟のムーサ事務局長らも参加予定。
AUは今回が国連介入前に「自主解決」の道筋を付ける最後の機会と位置付けている。

ですが、案の定話し合いははかばかしくありません。
交渉開始前、スーダン政府交渉団(中略)は「反政府組織と、アラブ系民兵組織ジャンジャウィードなどの武装解除を同時に進める」と表明。反政府組織側は「敵(政府)にわれわれの武装解除を任せるわけにはいかない」と強く反発した。
(中略)ダルフール地方に派遣されるAU平和維持部隊の規模を当初の300人から2000人に増やす計画について「必要ない」と拒否する考えを示した。
AUは同部隊の任務を、現在の停戦監視団の護衛から住民保護や反政府組織の武装解除にまで拡大させたい意向だが、スーダン政府は強く反対している。


やっぱ、駄目でしょ、いつもの通り…
(以下、続きを読む)続きを読む
posted by ナナシ=ロボ at 19:35| Comment(0) | TrackBack(0) | スーダンを見つめて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年08月10日

スーダン、制裁警告決議可決

さて、ここしばらくの大きな動きとしては、7/30に国連安全保障理事会がスーダンへの制裁警告決議した事。
決議の内容は、スーダン政府に
(1)黒人住民への組織的襲撃を続けるアラブ系民兵の武装解除
(2)国際人道法違反や虐殺行為をした民兵指導者らの拘束と訴追
(3)国連事務総長への1カ月以内の状況報告
を要求。スーダン側が順守していないと判断した場合、経済、外交などの関係断絶を定めた国連憲章41条に基づき「さらなる行動」をとる。

・スーダンの石油利権への影響力を強めたい
・イスラム過激派の温床にしたくない
・善意
の思惑があるアメリカは、この決議を守らなかったら即効で制裁に繋がる決議にしたかったらしいが、

・現スーダン政府とぎっちり繋がって石油利権のほとんど全てを握っている
・スーダン国内のパワーバランスが変わる事を望まない
の思惑がある中国と

・「敵(インド)の敵(中国)は味方」で中国と共同歩調を取る、
・迫害している側が自分等と同じイスラム教徒
の思惑のパキスタンや

・国がどこでもアメリカの影響力がこれ以上強まるのは困る
・制裁直結の表現を外せばスーダン政府に貸しが作れる
の思惑のロシアが反対して、制裁直結の表現から緩められた。

そして採決で中国とパキスタンは棄権。全会一致でないと言うだけで国連決議は大きく格が下がるんですがね。わーい、わーい、大国のパワーゲームだー(棒読)。

で、この決議に対して、スーダン政府は当然反発して「全部、自分の所で出来るわぁっ」と国連決議への非難声明出してはみたものの、次の日には一転決議受入したりスーダン政府お手盛りで「米国の介入を許すな、ワーワー」とデモをNYでやったり、「一ヶ月じゃ実の有る事は無理だよー、前の約束通り三ヶ月くれよー」と往生際の悪い所みせたりしたが、国際的に孤立するのも嫌なので、国連と協議して最終的には8/6にこの決議から作られた行動計画を合意

要するに会議してただけと。スーダンの現場で起きたのは、以下の事だけ。

チャド:駐留仏軍がスーダン国境地帯へ
チャドには仏軍歩兵部隊約950人が駐留している。仏大統領府は30日夜、「ダルフールの人道状況の深刻さにかんがみ、国際社会の反応を待たずに、国防省は部隊展開などの措置を取った」との声明を発表した。
声明などによると、仏軍兵士は国境のチャド側をパトロールして国境地帯の安全確保に努める。また、仏軍機がダルフール住民向けの人道物資の輸送にあたる。

ダルフール紛争では約20万人のスーダン国民がチャド側に逃れている。

産経新聞によると、
仏軍は同日、同地帯の治安維持のため約二百人を展開し、難民への支援物資十二トンを空輸した。

との事。
この行動とてもちろん善意だけでは無く、国際的名声にやたらと拘るフランス人特有の気質によるのだが。本気だったら、もっと前から大掛かりに動いてるし、わざわざ国連決議が採択される前日に発表したりはせんわな。まあ「やらぬ善より、やる偽善」ではあるのだけど(苦笑)。

なお今回の記事は読者の声に応えて、まとめて書く時のスタイルを変えてみました。記事をきちんと引用した今までのスタイルとどっちが良いか、ご意見を戴ければ幸い。
posted by ナナシ=ロボ at 18:30| Comment(1) | TrackBack(0) | スーダンを見つめて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年07月30日

スーダン:ただ見つめるのみ

書こう書こうと思ってたのだが、jugemの不調などで伸び伸びになってた物を下の「スーダン、ダルフール問題(2004-07-29)」へ戴いたしんく嬢のコメントを受けた形で、これ幸いと書いてしまいます。

>「ひどい」「かわいそう」といった普通の言葉は散々言われてるだろうけど、
>なんか言葉がうまいこと出てこないなぁ。

言葉を見付けるのはしんく嬢ご自身にお任せするとして、ただ見守って下さいとだけ。勿論、既に現地スタッフも含めると2000人以上のスタッフをスーダンに送り込んでいる「国境なき医師団」や「日赤」に寄付する方法を始め色々な行動が有るのですが、それは敢えて紹介しません。

何故なら私は、2020-2040年頃に顕在化するだろう人口爆発による資源の争奪戦を一日でも遅くする為には、第三世界の飢餓、貧困、AIDS渦、紛争等を放置し、この地域の人口の伸びを遅くする事が最も有効な手段だと思っているからです。勿論、冷酷な考え方であろう事は承知していますが、私には他の方法が有効だとは思えません。

ならば、何故、ダルフール問題を殊更に取り上げるのかと疑問の方もいらっしゃるでしょう。
このまま「いつものアフリカの内戦」のパターンが続くならば、国際社会の本格的介入が始まるのは、なにもかもが手遅れになってからです。そしてその間、戦争という暴力が生み出す悲惨な状況が次々と伝え続けられると思います。
そして、国際社会の本格的介入は、先日AU(アフリカ連合)会議では斟酌された現スーダン政府の都合などは、全く考慮しない苛烈な物になるでしょう。そう例えばイラク戦の様に。

そして、そこまで私と共に、ただ「スーダンを見つめて」戴ければ、当blogの主要テーマの一つ「軍事力という暴力は、軍事力によってのみ停止、抑制出来る」への新たな証明の一つを目にして戴けるだろうと思っているからです。
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2004年07月29日

スーダン、ダルフール問題

ネチネチとしつこく追い掛けているスーダン。記事が溜まりすぎたので一度投下。状況なんも変わってません。人死にまくり。

・地下資源利権を独占する政府
・利権を維持する為に煽られる民族・部族対立
・その為に使われる民兵、私兵
・地下資源利権を伺う大国
・平和交渉の難航
・無関心、無力な国際社会
・大量の犠牲者と難民

つー典型的アフリカの内戦状況。今回、今までのアフリカの内戦と違ったのは、AU(アフリカ連合)首脳会議が「ダルフール問題」を取り上げ、平和維持部隊の派遣を決めた事だけだが、この部隊の効果は派遣前から疑問視されてる。

アフリカ連合:スーダン対応示せず、限界露呈か
アフリカ連合(AU、53カ国加盟)の首脳会議は、(中略)アラブ系民兵による黒人住民への集団的残虐行為が問題となるダルフール地方への平和維持部隊派遣を決定した。しかし、最も重要な「残虐行為からの住民の保護」を部隊の任務に含めるかは玉虫色だ。

首脳会議最終日、AUのリーダー格であるムベキ南アフリカ大統領ら数人の首脳がスーダンのバシル大統領を呼び、平和維持部隊の任務について協議した。だが、国連から政府軍と民兵組織の関係を指摘されたスーダンにとって、部隊の任務に「住民保護」を含むことは自らの「犯罪」を認めるのに等しい。スーダンの猛反発を受け、AUは「停戦監視団の護衛」以上の任務を打ち出すことができなかった。

「アフリカ人の手による紛争の解決」を目標に掲げて2年前にアフリカ統一機構(OAU)から衣替えしたAUは、欧州連合(EU)をモデルにアフリカの統一を進めており、6年後をメドに平和維持のための常備軍を配備する構想もある。

だが、EUとAUの決定的な違いは、多数の非民主主義国を内部に抱えていることだ。このため「アフリカの統一」のためにはスーダンのような抑圧的政権の立場にも配慮せざるを得ないという力学が常に働いている。今回の平和維持部隊の任務を巡る議論は、そうしたAUの弱点を改めて浮き彫りにし、域内紛争を自力で解決する道の険しさを示した。

そして、今日のニュース。今までの動きが良くまとまってるのでまたもや大きく引用。

スーダンで「毎日数百人が殺害」 国連などが制裁や派兵を検討
スーダンでは昨年2月、政府のアラブ系住民への優遇政策の結果、ダルフール地方の黒人系住民が冷遇されているとして、黒人系住民団体が政府を非難。これに対して政府は、「ジャンジャウィード」と呼ばれるアラブ系民兵組織を支援し、黒人系住民を抑圧することで事態の沈静化を図ったとされる。

国際人権団体などは、ジャンジャウィードなどによる黒人系住民への無差別襲撃などで、これまでに1万5000人から3万人が殺害され、120万人以上が家を失ったと推定。手足の切断といった残虐行為や強姦などについても報告している。

ジョン・ダンフォース米国連大使は28日、国連で記者団に、「スーダン政府(の政策)によって、数百人の人々が毎日殺されている」と語った。米国は、国連安保理で検討されているスーダンへの非難決議に制裁措置への言及を含むよう働きかけている。

一方、今月3日にダルフール地方の村で起きた殺害事件について現地調査をしたAUは、「村全体が数人を残して焼き尽くされた」と報告。馬に乗ったジャンジャウィードが村を襲い、人々を縛り上げて火をつけたとしている。

AUは現在、監視部隊を派遣しているが、ジャンジャウィードの武装解除を目的とした平和維持部隊の展開も検討している。

これに対しスーダン政府は、ジャンジャウィードへの支援を否定。国連の制裁措置は問題の解決につながらないとし、外国の部隊が同国に展開した場合には、同国軍が応戦することになるだろうと警告している。

国連では、スーダン支援のため3億4900万ドルの支援を各国に求めている。これまで1億5800億ドルしか集まっておらず、アナン事務総長は主要国などに緊急支援を求める書簡を送付。米ワシントンポスト紙は、それらの国々には日本やドイツ、フランス、サウジアラビアが含まれていると報じている。

さて、ここまででも、もう胸は詰まるわ、お腹いっぱいの人も居るかもしれんが留めの一発を。

露軍需産業 “イラク特需” 周辺国が国防予算増、割安な戦闘機に注目
ミグ社は二十一日、米国がテロ支援国に指定する北アフリカのスーダンに、真新しいミグ29戦闘機二機を輸送機に乗せて送り出し、全部で十二機の納入を終えた。契約総額はしめて二億ドル(約二百二十億円)余に上るとみられている。

二十九番目のミグ保有国となったスーダンのアラク駐ロシア大使は同日、「他国の簡単な標的にならないようにするための予防的措置だ」とミグ29購入目的を説明、暗に米国や米国製戦闘機を保有する隣のエジプトを牽制した。

石油がたっぷり出てお金は有るので、武器は買えます。自分の所の国民が虐殺されてるのをほったらかしておいても。

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posted by ナナシ=ロボ at 20:13| Comment(1) | TrackBack(0) | スーダンを見つめて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年07月05日

スーダン:制裁警告、WHO警告、治安部隊派遣

スーダンのニュースを独立。同時に新カテゴリー「スーダンを見つめて」を設置。
理由は、アフリカでの内戦とそれに対して常に後手に廻る国際社会の対応の典型例だと思うから。むちゃくちゃ腹が立つか悲しくなると思うので、以後ここのblogでのスーダン関係を読むかどうかは皆さんご自身の判断で、どぞ。

カテゴリー「スーダンを見つめて」では、アフリカ最長最大の内戦が続くスーダンへの色々を綴っていきます。

感染症で1万人死亡の恐れ スーダン西部、WHO警告
世界保健機関(WHO)は1日、民族紛争が続くスーダン西部ダルフール地方で、コレラや赤痢など感染症のため今月中に国内避難民1万人が死亡する恐れがあると警告
WHOによると、ダルフール地方は雨期に入り、衛生状態が悪化している上、WHOなどの支援が届きにくくなっている。WHOは、国際的な支援が強まれば、犠牲者は3000人以下に減らせると予測している

スーダン、治安部隊派遣へ 西部ダルフール地方
同国を訪れているアナン国連事務総長は2日、首都ハルツームでバシル大統領と会談後「人道支援活動への障害を取り除くとの約束を得た」と述べ、避難民支援に関しスーダン政府の協力を取り付けたことを明らかにした。

口約束に過ぎないだろ、とアフリカに絶望している俺は呟いてしまうのだな。
治安部隊の派遣時期には触れなかった。

こんなんだしね。

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posted by ナナシ=ロボ at 19:36| Comment(0) | TrackBack(0) | スーダンを見つめて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月21日

スーダン内乱まとめ

スーダンにPKO部隊 安保理、全会一致で決議
これまでに約200万人が死亡しアフリカで最長かつ最大規模とされるスーダン内戦は、一部地域を除き停戦が成立。今秋にも包括和平実現の期待が高まっている。英国が提案した今回の決議は、内戦再発を防ぎ和平を支援するのが目的だ。

(2004/6/12)
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スーダン「民族浄化」の疑い 国連は緊急の支援要請
昨年2月、黒人住民を主体にした反政府組織「スーダン解放軍」と「正義と平等運動」が武装蜂起し、内戦が始まった。政府は、2組織の弾圧にアラブ系民兵組織「ジャンジャウィド」を利用している。同地方では長年、黒人住民とアラブ系住民の間で土地利用などを巡る争いが続いてきた。
二つの反政府組織はバシル大統領の政敵であるトラビ前国民議会議長との関係が深いとされる。このため専門家の間では、政府の苛烈(かれつ)な弾圧の背景に政治指導者間の権力闘争があるとの指摘も出ている。

んで、バックには、毎度お馴染みの地下資源利権と部族、血族での利権独占があると。
ずっと、こんな事やってるから、いつまでも「土人」とか呼ばれるのだ、バカタレ。(2004/06/17)
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スーダン政府幹部に制裁も 米政府
制裁の内容は明らかにしなかったが、米国への入国制限などになるとみられる

100万人以上死ぬかもしんない事態にして入国禁止だけ。ま、自分の所となんの関係の無い国だと、こんなもんです。(2004/6/19)
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<スーダン>大統領が民兵の武装解除命令 残虐行為防止へ
なんかぁ思ったよりぃ話大きくなっちゃってるからぁ、ちょっと言うだけ言ってみよーかなーみたいな感じぃ?「言ったけどぉ言う事聞かなかったしぃ」っていい訳も出来るしぃ。
ま、せんそー出来なくなるくらい国中びんぼーになるまで、終わりません。人もいっぱい死にます。
posted by ナナシ=ロボ at 17:15| Comment(0) | TrackBack(0) | スーダンを見つめて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする