2020年01月02日

両陛下 福島の被災地お見舞い|NHK 福島県のニュース


12月26日 21時02分

天皇皇后両陛下は、26日、台風19号による大雨などで大きな被害を受けた宮城県と福島県を訪れ、被災した人たちを見舞われました。

両陛下は、ヘリコプターに乗って、午後3時半、本宮市に入られました。
本宮市は、台風19号による大雨で7人が死亡したほか、住宅など1400余りの建物が浸水しました。
両陛下は、夕暮れの冷たい雨の中、決壊した堤防に近い橋の上から、浸水した地域の状況を視察し、犠牲者の出た川の両岸に向かって1回ずつ黙礼されていました。
このあと両陛下は、市内の保健福祉施設を訪れ、およそ60人の被災者らと懇談されました。
両陛下は、被災した人たちの話にうなずきながら聞き入り、天皇陛下は「大変だと思いますが、くれぐれもお体に気をつけて」などと言葉をかけられ、皇后さまもお見舞いの言葉をかけられていました。
両陛下は、皇太子夫妻の時からたびたび被災地を訪れて被災した人たちを見舞われてきましたが、天皇皇后としては今回が初めての被災地訪問となりました。
年末の被災地への訪問は異例のことですが、両陛下は、天皇陛下の即位に伴う一連の儀式を終えたあと、できるだけ早い時期での訪問を望んでいたということで、26日は、日が暮れるまで被災者と向き合われました。

本宮市の住民からは、「勇気づけられたという」声が聞かれました。
桑島勝也さん(74)は、自宅の1階部分が天井まで水に浸かり、今は妻と2人で2階で生活しています。
天皇皇后両陛下のご訪問を受けて「市民みんなが本当に喜んでいます。家内も心待ちにしていて、お姿を拝見できて泣いていました。感激でとても勇気づけられました。同じ地区の9軒のうち、4軒はここには住めないとほかの町に出ていってしまいましたが、今回のご訪問を受けて、前向きな気持ちになれました」と話していました。

天皇皇后両陛下に被災の状況を説明した、本宮市の高松義行市長は、「皇后さまがどれくらい浸水されたかお聞きになられたので、川が決壊した場所などを地図をもとにお伝えしました。川の両岸の地域であわせて7人が亡くなったことを伝えましたら、両陛下とも非常に痛ましい顔をされていました」と話していました。
また、高松市長は「お寒いですから次の会場にとご案内しようとしたところ、天皇陛下が『お亡くなりになった方々に黙礼をさせてください』とおっしゃってくださいました。両陛下の慈愛にあふれた姿に、市民も勇気づけられたと思います。市民とともにお礼を申し上げたい」と話していました。

天皇皇后両陛下を福島空港で見送ったあと、記者会見した内堀知事は「被災者一人ひとりと丁寧に接する両陛下のお姿が印象に残りました。両陛下のお見舞いと激励のお言葉を力に、復旧復興を前に進めたい」と話しました。
posted by ナナシ=ロボ at 21:00| 皇室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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