俺のようにしつこく粘ってる奴にも、ソビエト時代に戻りつつ有るようなロシア国内の報道体制のせいか、殆どなにも判らない。
事件の原因となったチェチェンの現状を伝えるニュース。征露丸ならぬ征露産と呼びたくなるほど反露、嫌露が強過ぎる産経新聞なのだが、この記事はまあまあ客観的に良くまとまっていると思う。出るだけ多くの人に全文、読んで欲しいので表にはリンクのみ。
チェチェン紛争勃発10年 出口見えぬ内戦の様相
どういった事情なのか判らないが、この記事、既に産経新聞のサイトからは消えている。
消えるには惜しい記事なので全文引用。
ロシア南部のチェチェン紛争は、勃発からちょうど十年たち、今や終わりがみえない内戦の様相を呈している。プーチン同国政権が「紛争は終結した」と何度も強調するのは、問題解決のめどを立てられない政権側の焦りと脆弱性の裏返しだとの見方も出ている。
紛争は、一九九四年十二月三十一日にロシア連邦軍がチェチェン共和国の首都グロズヌイに初めて侵攻し激化した。ロシア国内では、それから十周年を迎えたにもかかわらず、一部のテレビや新聞が特集した程度で、紛争はあたかも終結したかのような扱われ方だ。
五月に爆殺されたカディロフ前大統領ら一派の親露派チェチェン人たちが支配するグロズヌイでも、ロシア人たちは夜間は厳重な警備エリア外に出ることはできないし、親露派チェチェン人らも暗殺の恐怖におののいているのに、その実態はほとんど伝えられない。
かつて数万人ともいわれた強固な独立派武装勢力は十年に及ぶ戦いで数を減らし続け、圧倒的な火力を誇るロシア軍との正面対決はできない。だが、チェチェン共和国内での暗殺や爆弾テロだけでなく、モスクワや同共和国に隣接する北オセチア共和国のベスランなどでもテロは頻発し、変質した武装勢力の攻撃の阻止は容易でない。
中東のカタールで、独立派指導者のヤンダルビエフ氏を暗殺した罪で逮捕され、「終身刑」を言い渡されていたロシア人工作員が十二月二十三日にロシア側の外交努力が実って無事帰国した際には、工作員は政府専用機でモスクワに降り立ち丁重な出迎えを受け、同国がなお「戦争状態」にあることを見せつけた。
政府消息筋は「近い将来、紛争を終結できないことは政権も良く分かっているが、それを自ら言うのは誤りを認めることで、対チェチェン強硬路線で権力の座に就いた政権には決してできないことだ。根本的解決とならなくても、親露派チェチェン人たちを政治、経済面で支援することで反露派を押さえ込んでいくほかない」と説明する。
帝政ロシアが十八−十九世紀にカフカス地方を併合した際、戦争状態が半世紀以上続いた。今回はいつまで続くのか。双方合わせてすでに十万人以上が死亡したと推計される紛争は今後も犠牲者が増え続け、国内矛盾を深めようとしている。




